韓国好きの皆さん、韓国人の情に触れた経験はありますか?この記事は韓国留学中に、登山で出来た韓国の友人の情に触れた経験をまとめたものです。
知り合ったばかりの韓国人に、冬休みに「家に来ないか」と誘われるとは夢にも思っていませんでした。そればかりか、「嫁さんを世話する」「韓国に居て自分の会社に入ったらどうか」まで。
道峰山、5回目の顔ぶれ
今日で5回目の道峰山行きです。申さんと道峰山駅で待合せ、登り始めました。途中で金さんと合流、金さんと言われても下の名前を言ってくれないので非常に困るのですが、申さんの友達です。
金(キム)、李(イ)、朴(パク)、崔(チェ)、鄭(チョン)の五大姓だけで人口の過半数を占めると言われるほど、韓国人の姓は少ないです。伝統的な漢字姓は全体で280~300程度しかなく、読み方まで含めて約30万種類あるという日本とは対照的です。街で「金さん」と大声で呼べば、少なくとも30人は振り返るでしょう。
天竺寺のもてなし
道峰山の中腹にある天竺寺では久しぶりで餅が出ました。白い餅に豆が入っていて、ほんのり甘くとてもおいしかった、普段はビビンバのみです。
その後、寺のボランティアの女性も交えて、申さんが持ってきたコーヒーとりんご、柿をご馳走になって腹一杯になりました。
この女性が何を言うかと思ったら、「この前、3人の写真をそこで撮ったのは、私だってことを覚えてないでしょう」と言う、確かに誰が撮ったかは覚えていない、とにかく最近は周りにいる人に無差別に撮影を頼んでいる。
その後、二人は日向ぼっこ、私は新羅時代の創建で、もう1300年位経っているという天竺寺の本堂を眺めたりして、食後の休憩をしました。
「家に来ないか」
二人の許へ帰ったら、申さんの話で、金さんが今度私にキムチを持ってきてくれるという、登る時、私が申さんにキムチをおみやげに持っていきたいと言った為、その話が出たようです。申さんの話では、金さんの奥さんの作ったキムチは非常においしいとのことでした。それから下山に就きました。
下山の時、申さんは、来週、再来週とも結婚式や同窓会があって来れないと言う、私も期末試験、レポートがあって来れないと言い、私が17日から冬休みだと言ったら、金さんが「家に来て帰国まで一緒に過ごさないか。」と言う、それもいいなと思ってOKをした、金さんは73歳で、息子3人、娘4人いるが、今は奥さんと二人暮らしだという。
正直、金さんのように知り合ったばかりの韓国人から、このような申し出をうけるとは夢にも思っていませんでした。たとえ言葉が思うように通じなくても、特に韓国人は相手のことがよく分かるようです。
実現しなかった話
実は、金さんの家に泊めてもらう話は申さんによると、金さんの奥さんの反対により、実現しませんでした。理由は不明です。
キムチの方は、次に道峰山でお会いした時、白菜まるごと一つを頂きました。それを日本に帰省する時、母へのお土産として持って帰りました。
空港の土産物店では韓国土産として、よくキムチが売られています、しかし韓国の家庭で作ったキムチをお土産にもらって帰ったのは私ぐらいでしょう。
日本人がキムチをお土産に持って帰りたいと聞いて、即座に自分の家のキムチをくれる韓国人の友人など、そういるものではありません。友人を他人とは考えない、それが韓国人の情というものなのでしょう。
それでも変わらぬ金さん
金さんの家に泊まる話は奥さんの反対により実現しませんでしたが、そうでなくても、金さんは私に綺麗な嫁さんを世話するとか、自分の会社に私を入れるから韓国に居たらどうかとか、言ってくれる人で、私に対する親切は変わらない人でした。
自分のことを言うのも恥ずかしいんですが、金さんに関して言えば、一旦、心を通わせ信頼し、親しくなった相手は自分と同じように考える、それが韓国人の情を通ずるということだと思います。そうでないと私は金さんの親切を理解できません。
韓国留学中、キャンパスだけにこもらず外に出て、山という韓国の自然に接し、韓国人の情にも接した経験を一番の誇りに思います。

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