韓国好きの皆さんはきっと素敵な漢江の思い出があることと思います。この記事は私が韓国留学中、自転車で下宿から漢江河畔まで行ったことを綴ったものです。
帰りに見たマジャン食肉市場と歌謡ショーも忘れられない思い出です。発見、驚きの連続だった気ままな自転車半日紀行をお届けします。
9月、空が高くなる
今日から9月。心なしか、晴れているのに涼しく感じ、空が高く感じられる日でした。朝食はいつも通りいろいろなおかずが並んでいましたが、私は昨日の残りの冷たいカレーを、温かいご飯にかけて食べました。
午前中、銀行口座開設、韓国から日本への送金方法などの調べものを終えました。午後は、また学生食堂で昼飯を食べにキャンパスへ出かけました。
漢江へ、7キロの真実
その後、自転車で漢江に向かって走ってみることにしました。昨日の漢江河畔での飲み会で、下宿から漢江まで「30キロ」とも「3キロ」とも聞こえて、どちらか分からずにいたのですが、実際に中浪川(チュンナンチョン)沿いの自転車専用道路を走って行ってみると7キロでした。ルートを確認しなかった私の間違いだったようです。
前回来た時の引き返し地点を越えて進むと、すぐに漢江が現れました。やはり広い。幅500メートルはあろうかという川で、日本ではこれほど広い川を見たことがありません。後で調べたら、500メートルどころか、私の行った地点では約1キロメートルを超える川幅だそうで、驚きでした。
高麗の旧勢力の地盤から離れるために遷都を計画した李成桂(イ・ソンゲ)が風水地理説により、この地に都を築いた理由も、この川を目の当たりにすると、少し分かる気がしました。大河を擁するこの土地が、都を定める上で重要な条件の一つだったのでしょう。
マジャン食肉市場
漢江からの帰り道、市場を見つけて、市場好きの私は自然と足を踏み入れました。入口には「マジャン食肉物市場」と書かれていました。
入ってすぐのところで、肉というより、肝臓や腸、何だか分からない黒っぽいスポンジのようなものを眺めていると、店のおばさんが「買え」と寄ってきました。「私は日本人で、見物しているだけです」と言っても、うまく伝わりません。「これは何ですか?」と聞いても聞き取れず、「腸ですか?」と聞き返すと、やっとうなずいてくれました。
肉の市場とはいえ、日本の小売店では見かけない、豚の足付きすね肉や、牛の大きなレバー、様々な内臓が並んでいます。豚も牛も、骨と皮以外は何でも食べるのだと実感しました。市場の入口から右側が牛、左側が豚のようで、帰り道では何度も豚の頭に出くわしました。目を閉じているのに、今にも「ブー」と唸り出しそうな表情でした。
下宿に帰ってから、このマジャン市場について調べてみると、正式には「マジャン洞畜産物市場」といい、首都圏の食肉流通の6〜7割を担う、韓国最大級の食肉市場だと分かりました。ここから供給される肉が、ソウルの様々な飲食店で料理され、観光客の口にも入っているのかと思うと、この市場自体も、観光客にぜひ見てもらいたい場所だと、勝手に思いました。
京東市場の歌謡ショー
今日は土曜日。休日の街の表情は、平日とはやはり違います。京東市場の商店通りでは、路頭で歌謡ショーが行われていました。通行人が飛び入りで歌い、見ている人々も一緒に踊りながら歌っています。見てる私の方も楽しくなりました。
テレビを見ていると、こういう歌謡ショーは韓国各地で開かれており、この国の人々は、歌謡ショーに喜びと生きがいを見出しているのが良く分かります。高句麗の舞踊塚の壁画でも人々が列をなして楽しそうに踊る姿が色鮮やかに描かれており、本当に歌と踊りが好きな民族なのだと感じた光景でした。

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