これから韓国へ留学する方の中には、冬の寒さがどれほどのものか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回は、まず韓国の冬の気候について簡単にご紹介し、そのあとに、私自身が経験した真冬のソウルでの日々と、雪の道峰山での思い出を綴ります。
韓国の冬、どれくらい寒いのか
ソウルの冬(12月~2月)は、日本の多くの地域より、はっきりと寒さが厳しくなります。平年値で見ると、1月の平均気温はマイナス2度前後、最高気温でも2度に届かない日が多く、朝晩は氷点下まで冷え込みます。日本の東京と比べると、ソウルの3月は東京の2月頃、11月は東京の12月頃に近い体感だと言われるほどで、真冬のソウルは、東京の冬の朝に近い寒さが日中も続くイメージです。
大陸性気候の影響で、日本より乾燥した、刺すような寒さになるのも特徴です。「三寒四温」という言葉は日本でもよく使われますが、もともとは中国東北部や朝鮮半島で生まれた言葉で、3日寒い日が続いた後に4日ほど暖かい日が来る、という冬特有の気温変化を表したものでした。韓国語でも「삼한사온」とそのまま使われています。ただ、近年は温暖化の影響で、この周期がはっきりしなくなってきているとも言われています。
一方で、韓国の住まいには「온돌(オンドル)」と呼ばれる床暖房が広く普及しており、室内は驚くほど暖かく保たれます。外の寒さと室内の暖かさの差が大きいのも、韓国の冬ならではの特徴と言えそうです。
凍った水道と、洗濯機
ある日は、非常に寒い日でした。そんなことも気に留めず、朝食前に洗濯を始めました。洗濯機は2台、外に置いてあります。洗濯物と洗剤を入れてスイッチを押しましたが、2台ともモーターは動くのに、水がいっこうに出てきません。もしや水道管が凍ったのではと思い、オモニに話すと、「中の洗濯機でやりなさい」と言われ、室内の洗濯機で洗い直しました。
朝食を済ませ、授業に出かける時間になっても洗濯が終わらず、遅刻を覚悟しましたが、オモニが「やっておくから、学校に行きなさい」と言ってくれました。ありがたく思いながら、そのまま学校へ向かいました。昼に戻ると、洗濯物はちゃんと外に干してありました。下着まで洗濯させてしまって申し訳なく思い、コンビニでチョコレートを買って渡しました。
部屋は暖かすぎるくらい
ある日、オモニから、「明日の朝はものすごく寒いから、服をたくさん着なさい。貸すから」と言われたことがありました。しかし、部屋の中は暖かく、服も十分あったので、その申し出は断りました。
また、試験期間中のある晩、一息入れようと缶ビールを買ってきて飲み始めたことがありました。部屋の中が暖かいのと、久しぶりに飲むのとで、格別に旨く感じました。それにしても、部屋は暖かすぎるほどで、寝る前に素足で床に乗ると、やけどしそうなくらいでした。タバコを吸う時に窓を開けると、入ってくる冷気がかえって気持ちよく感じられました。
ソウルの冬は、来る前は身構えていましたが、実際には毛布も必要なく、夏に買った薄い布団だけで、十分眠ることができました。
手袋をしても、かじかむ寒さ
とはいえ、外に出れば話は別です。ある日は、手袋をしていても、指がかじかんでくるほどの寒さでした。それでもまだましな方で、その週末は最低気温マイナス14度、最高気温マイナス5度になるという予報でした。部屋の中にさえいれば、何ということもないのですが。
雪の道峰山、金さんと申さんと
11時に、道峰山駅で金さんと申さん(金さん、銀さんではありません)と待ち合わせをしました。つい最近も道峰山に来たことがあるという二人でしたが、この日はどちらも足の調子が本調子ではないとのことで、登るのは途中の休憩所までにして引き返すことにしました。氷点下のはずでしたが、重装備をしていたおかげで、私はそれほど寒さを感じませんでした。
休憩所でコーヒーを飲みました。いつもご馳走になっているので、今日こそは私が支払おうとしたのですが、金さんに押しのけられてしまいました。
麓では、金さんが足が痛いにもかかわらずわざわざ持ってきてくれた、奥さん手作りのキムチを頂きました。ずっしりと重く、10kgはあるだろうかという量でした。飛行機に乗る時は、リュックサックに入れて手荷物として持っていくつもりです。機内には持ち込めないでしょう、少し匂いもしますし。
続いて、道峰山から清凉里(チョンニャンニ)駅へ向かいました。金さんが、해장국(ヘジャンクッ)のおいしい店を知っているとのこと。電車の中で金さんの地元を尋ねると、京畿道の驪州(ヨジュ)郡だとのことでした。ソウルから南東へ1時間ほど、南漢江(ナムハンガン)沿いに広がる内陸の町だそうです。申さんが、「1万ウォン紙幣に描かれている世宗大王の王陵があるところだ」と教えてくれました。自然の美しい土地のようです。金さんは「何でも食べたいものがあれば言ってくれ、持ってくるから」と言ってくれました。本当にありがたい方々です
そして食堂に着き、해장국と焼酎で、遅い昼食をいただきました。ここでも、また金さんがご馳走してくれました。今日も、私は電車賃以外、一銭も使いませんでした。ちなみに、この食堂が入っているビルの2階は、20年前、金さんの会社の事務所があった場所だったそうです。不思議なご縁を感じる、雪の日の一日でした。

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