韓国留学中、下宿のオモニと暮らした日々、そして今の住まい事情

韓国好きの皆さんは韓国へ行かれた場合、ホテルなどの宿泊施設を利用することでしょう。この記事では留学のような長期滞在の場合の宿泊施設について解説しています。

併せて私がお世話になった下宿生活の様子と、それを取り巻くソウルの街の風物を感じたまま紹介しています。留学のイメージを感じて頂ければ幸いです。

栃の実拾いと、下宿のオモニ

下宿の近くの公園には、ベンチが四つと、中くらいの高さの木々が数本ありました。そのうちの一本の木の下には、いつも実が落ちて散らばっていました。何の木だろうと気になっていたのですが、ある日、落ちたばかりの実を見つけたので、拾って帰りました。

下宿のオモニ(下宿のおばさんの呼び方について、本人と話し合った結果、こう呼ぶことになりました)に聞いてみても、彼女もよく分からない様子でした。「食べられるの?」と聞くと、「食べられる」と言う。そのうち彼女がその実を割ってみると、中から出てきたのは栃の実でした。

葉っぱ付き野菜売りと、家賃を渡す日

下宿の前に、野菜を積んだトラックが停まっていることがありました。オモニが買っているのを見ると、この辺りの下宿屋が主に買っているようでした。売ってるのは、ジャガイモと玉ねぎとにんにくの三つだけ。

ジャガイモとにんにくは葉っぱ付きなのが、日本と違うところです。多分それも食べるのでしょう、そういえば、何だかわからない葉っぱをずいぶん食べさせられた記憶があります。

ある朝、オモニに1か月の下宿代450,000ウォンを渡しました。にこっと嬉しそうな顔をする。お金を受け取る時の表情は、どこの国でも同じだと感じた瞬間でした。

ソウルに残る、昔ながらの風物詩

下宿の周りでは、「オクスス サセヨ~(とうもろこし買ってください)」というおばさんの声がよく聞こえてきました。茹でたとうもろこしを荷車に乗せて売り歩いているのです。

ソウルは、本当に面白い街だと思います。世界中の人々が訪れる国際都市でありながら、日本ではもう見られなくなった昔の風物が、あちこちに残っています。その一つが「ドン」です。

米やとうもろこしを大きな卵型の釜に入れて熱し、圧力を加える。十分に加圧されたところで、入口を金槌のようなもので叩き落とし、一気に中の気圧を下げると、中の穀物は水分が飛んで膨らむ仕組みです。

私が子供の頃、日本の街角でも、最後の「ドン」という爆発音を聞きたくて、ずっと待ち続けたものでした。時々、母に生米を持たされて、加工賃を払って焼いてもらったことを覚えています。出来上がった膨らんだ米には砂糖がまぶされていて、本当に美味しいものでした。

他にも、年配の男性がよく背負っている、布製のリュックサックを見かけました。今の日本にも布製のリュックサックはありますが、それなりに形よくデザインされたものが多いと思います。私が見たのは、本当に昔、軍隊で使っていたような、大型で無地のものでした。

リヤカーと露店売りは今でも輸送手段・商売の形として現役です。それほど多くない野菜や穀物でも、路上に座って店を開く人々が多くいます。

IT大国として世界をリードする韓国ですが、街には古いものを大事に使っている人々がいて、まさに新旧が併存している国だと感じます。私はどちらかというと、古いものに心惹かれる性分です。

【現在との違い】今の留学生の住まい事情

私が留学していた当時(2012~2013年)は、下宿代は一日二食(日曜日は食事なし)で月450,000ウォンでした。今、同じように韓国留学を考えている方のために、2026年時点での住まいの選択肢と費用の目安を調べてみました。

大学の寄宿舎(기숙사)
高麗大学校の学生寮は、基本的に2人部屋のみで、1学期ごとの申請制。先着順のため、必ず入居できるとは限りません。長期の連続入居はできない点も、事前に知っておきたいポイントです。

国際学舎(大学院生向け)
アナムグローバルハウスなど、大学院生向けの国際学舎もあります。1人部屋なら1日あたり18,000ウォン程度(月換算で50万ウォン超)、2人部屋・3人部屋を選べば、さらに費用を抑えられます。

고시원(ゴシウォン)
もともとは「保証金なし・短期契約が可能な安い部屋」という位置づけでしたが、2026年現在はソウルの大学街全体でワンルームの家賃が高騰した影響を受け、고시원も以前ほど安い選択肢ではなくなってきています。部屋の広さは3坪程度でも月40万~60万ウォン、設備の良いプレミアムな物件では120万ウォンに達することもあるようです。

하숙(ハスク)
食事付きの下宿は、今でも人気の選択肢です。ただし、こちらもソウルの家賃上昇の影響を受けており、以前に比べると費用は上がっている傾向にあります。私が下宿代として払っていた450,000ウォンという金額は、今の相場からすると驚くほど安く感じます。

物価や家賃の上昇を考えると、これから留学される方は、早めの情報収集と、複数の選択肢を比較検討することをおすすめします。大学の留学生課や、韓国留学の経験者が集まるオンラインコミュニティなどを活用するのも一つの方法だと思います。

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